日経産業新聞 2006年(平成18年)7月11日(火)


病院で食事注文やメール


ホスピタルネット パソコン使い入院を快適に

 病院向けシステム開発のホスピタルネット(東京、村田三郎社長、03・3518・0877)は、パソコンを使った病院用テレビシステムを二十日発売する。病室でテレビ番組の視聴だけでなく、食事の注文やホームページの閲覧などができる。同社は「病院のホテル化」を目標にしており、新システムの販売を通じて快適な入院生活を支援する。


病院向けテレビシステム
MAMA PC
 発売するシステムの名称は「MAMA PC」。主に病床数二百以上の病院を対象に提供する。五百十二メガ(メガは百万)バイトのフラッシュメモリーを内蔵したパソコン本体と15インチ型の液晶ディスプレー、課金装置の三点を一セットにしてベッドの脇に設置。ホスピタルネットのサーバーとネットワークで結ぶ。
 リモコンの機能切り替えボタンでテレビ、パソコンを選んで使う。売店の商品の注文やビデオ・オン・デマンド(VOD)による映画配信、ゲーム、ホームページ閲覧、一部プロバイダー(インターネット接続業者)のメールの利用も可能。病院の要望に合わせてメニューを作成する。各メニュー画面の全項目に番号を振り、リモコンの数字ボタンで操作できるようにしている。
 各パソコン本体にハードディスク装置を使わないため、冷却用ファンによる騒音がない。どれを有料サービスにするか、その場合の料金設定はどうするかは病院が自由に決められる。
 休診の予定など病院からの「お知らせ」は病院の担当者が入力できる専用ホームページを開設する。病気について医師が患者に説明したりする辞典風の映像コンテンツ(情報の内容)「ウェブドクター」も用意した。
 同社は磁気カードなどを利用した病院内課金システムを提供。これと組み合わせることで、有料サービスの決済も引き受けることができる。
 基本ソフト(OS)にはウィンドウズXPを使用。電子カルテはウィンドウズ対応の場合が多いため、個人認証のシステムと組み合わせれば、将来は患者が自分のカルテを閲覧できるようになるという。価格は一セット二十万円。初年度一万セットの販売を目指す。


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